東京23区 区議会議員選挙投票率の推移（昭和22年～平成31年）
東京23区の議会議員選挙の投票率の推移（昭和22年から平成31年）について調査を行った。
以下の数値は、23区の各選挙管理委員会が発行する『選挙の記録』をはじめ、各自治体の統計資料に基づいて作成している。
東京23区マップ
東京23区の５つのブロックを示している。
- 第1ブロック：千代田区・中央区・港区・新宿区
- 第2ブロック：文京区・台東区・北区・荒川区
- 第3ブロック：品川区・目黒区・大田区・世田谷区・渋谷区
- 第4ブロック：中野区・杉並区・豊島区・板橋区・練馬区
- 第5ブロック：墨田区・江東区・足立区・葛飾区・江戸川区
東京23区 区議会議員選挙投票率の推移
区議会議員 投票率推移グラフ（昭和22年～平成31年）
港・新宿・目黒・品川は投票率30％台
23区議会議員の投票率はすべての区でほぼ同様の右下がりの傾向にある。昨今の23区の区議会議員選挙の投票率は、おおよそ40～50％の間にある。ただし、港区のように、平成15年以降、投票率が30%台が常態化している区もある。
昭和46年と昭和50年の選挙の間にはかなりの投票率の低下が見られる。港区、文京区、目黒区、世田谷区、杉並区などは20ポイントを超える減少となっている。投票者数でいえば、数万人の単位での投票棄権が起こったということになる。それ以降は、このような極端な減少はないが、全体としては減少傾向にあることは間違いない。
平成23年と平成27年の選挙においては、港区、新宿区、目黒区の投票率が30％台となっている。また平成31年の選挙においても、品川区と渋谷区も39.72％、39.96％と30％台になっています。住民の6割以上が投票を棄権している状況である。
2019年（平成31）の区議会議員選挙 投票率ランキング
- 北区 51.74
- 文京区 50.59
- 千代田区 48.06
- 江東区 46.74
- 中央区 45.00
- 荒川区 44.00
- 板橋区 43.96
- 墨田区 43.78
- 世田谷区 43.02
- 大田区 42.73
- 江戸川区 42.4
- 豊島区 42.18
- 練馬区 41.65
- 中野区 40.46
- 目黒区 40.28
- 渋谷区 39.96
- 品川区 39.72
- 杉並区 39.47
- 新宿区 37.93
- 港区 35.37
※台東区、足立区、葛飾区を除く
2016（平成27）年の区議会議員選挙 投票率ランキング
- 文京区 49.93
- 千代田区 49.59
- 北区 48.84
- 江東区 46.38
- 足立区 46.07
- 中央区 45.64
- 荒川区 45.46
- 墨田区 44.78
- 台東区 44.15
- 板橋区 43.98
- 江戸川区 43.12
- 世田谷区 42.8
- 練馬区 42.73
- 豊島区 42.28
- 渋谷区 41.37
- 大田区 41.34
- 中野区 40.44
- 杉並区 40.12
- 品川区 40.08
- 目黒区 39.35
- 新宿区 38.27
- 港区 36.02
※葛飾区を除く
1996（平成17）年の区議会議員選挙 投票率ランキング
- 中央区 57.18％
- 台東区 55.9％
- 墨田区 55.34％
- 千代田区 54.39％
- 荒川区 52.41％
- 北区 52.32％
- 文京区 50.84％
- 江東区 47.15％
- 練馬区 45.63％
- 豊島区 44.31％
- 足立区 43.67％
- 品川区 43.32％
- 板橋区 42.9％
- 新宿区 42.41％
- 江戸川区 41.6％
- 渋谷区 41.39％
- 大田区 40.57％
- 港区 40.51％
- 中野区 39.59％
- 世田谷区 39.03％
- 杉並区 37.83％
- 目黒区 37.59％
※葛飾区除く
1975（昭和50）年の区議会議員選挙 投票率ランキング
- 荒川区 64.91％
- 墨田区 64.26％
- 中央区 63.78％
- 台東区 63.11％
- 江戸川区 62.7％
- 北区 62.5％
- 江東区 61.19％
- 葛飾区 60.7％
- 足立区 60.3％
- 千代田区 57.93％
- 板橋区 57.74％
- 練馬区 56.78％
- 品川区 55.2％
- 中野区 54.11％
- 文京区 53.93％
- 豊島区 52.14％
- 港区 51.62％
- 目黒区 50.85％
- 新宿区 50.25％
- 大田区 50.19％
- 世田谷区 49.58％
- 渋谷区 48.08％
- 杉並区 45.54％
ブロック別投票率推移グラフ（昭和22年～平成27年）
次に、東京23区の５つのブロックごとの平均投票率の推移を確認する。
- 第1ブロック：千代田区・中央区・港区・新宿区
- 第2ブロック：文京区・台東区・北区・荒川区
- 第3ブロック：品川区・目黒区・大田区・世田谷区・渋谷区
- 第4ブロック：中野区・杉並区・豊島区・板橋区・練馬区
- 第5ブロック：墨田区・江東区・足立区・葛飾区・江戸川区
ブロック別の投票率の推移
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このグラフでは、相対的に、第3ブロック地域（品川区・目黒区・大田区・世田谷区・渋谷区）の投票率が低く、第2ブロック（文京区・台東区・北区・荒川区）の投票率が高くなっていることが確認できる。ただし、その差は縮小していく傾向にある。