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地方議員はどのような結果責任を負うのであろうか

 今回は、議会の仕事とその責任について考えてみる。

 日本の地方自治は、住民から選挙で選ばれた首長と議会が相互に牽制しながら適切な権限行使、民意を反映した政治・行政を実現することを理念とする二元代表制がとられている。議員と長は異なる選挙で住民から正式に選ばれている。

 長は、住民に対して予算を執行して具体的な行政サービスを提供する。長の仕事は非常にわかりやすい。そのサービスの善し悪しについては、その補助機関である職員に言えばよいのだ。意見・質問・苦情など、いつでも受け付けてくれる。その対応を含めて、当然の長の責任問題になってくる。責任が明確である。

 これに対して、議会、議員は一体何をしているのか。直接住民に何らかのサービスを提供していないし、そもそも仕事がわかりづらい。また、議員はその仕事に対して、どのような責任を負うのか。仕事をしている以上責任があるはずである。報酬に見合う結果責任があるはずである。この責任が不明確な部分は仕事の不明確さに密接に関連する。仕事が不明確、いいかえれば評価することができないからこそ、その責任もはっきりしない。責任がはっきりしないから、いい加減な仕事ですまされると思っているのではないか。

議員の仕事⇒住民にわからない⇒評価できない⇒責任が不明確

つまり、議員の仕事=責任が不明確

 「政治家は結果がすべて」とは、しばしば耳にする。しかし、地方議員に当てはまるであろうか。議員はどのように評価されるのか。4年ごとに選挙があるから、評価されているという意見もあるかもしれない。しかし、私たちは、選挙といいう制度以外にも、もっと積極的に地元議員を評価していくべきなのではないか。

 

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