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地方議会における与党・野党と議会の土日・夜間開催について考える

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最近、議論されている地方議会における与党・野党と議会の土日・夜間開催について考えてみた。

地方議会の与党と野党

地方議会にも与党と野党がある。もちろん議会で多数を占める党から長を選出するのではないので国会とは異なるものであるが、与党は長が提出する議案について必ず賛成側に立つというものである。事前に根回しをされているので、議会の場(=討論の広場)であらためて議論する必要はないということであろう。そこでは、野党が首長の議案に対して厳しい質問をぶつけることになるが、結局は多数を占める与党により議案成立となる。このような議会は「八百長と朗読会」といって批判される。結果が決まっていることを議論しているからである。つまり、密室で“ものごと”が決定されるということである。
政党化が進めば、基本的に委員会の政党議員構成によって議題の賛否が決定されるともいえる。いろいろな議論はするかもしれないが、結局は多数の政党の意向は反映されるものとなる。とくに都市部の議会では政党化が進み、議論のダイナミクスが失われているようである。このような議会では、議案に対する個々の議員の賛否はほとんど意味が失われることにある。

地方議会の土日・夜間開催

最近、議会の土日・夜間開催が議論されている(「土日・夜間議会改革!地方議会を変える国民会議:http://www.chihougikai-kaikaku.com/」)。もちろん、議会を開催する曜日や時間を月~金の昼間の時間帯から土日・夜間に変更することは、一面では取り組む意味があると思うが、これで議会を傍聴する人が増えるであろうか。また、傍聴する人が増えると何が変わるのか。

土日・夜間開催についての疑問

(1)今以上の経費をかけて土日・夜間議会を開催する必要があるのか。

議会を開催するということは、議会事務局をはじめとして、多くの行政職員の休日、夜間の超勤手当を要するということである。今以上の経費をかけて自治体議会を運営することに市民が納得するか否かが問題である。

(2)市民は貴重な休日の時間を議会傍聴に使うのか。

現在の「八百長と朗読会」が土日や夜間に行われようが、多くの人が貴重な休日の時間や休息の時間を割いてまで議会を傍聴するであろうか。”傍聴する価値のあるもの”としなければ、開催日時の変更だけでは意味がない。選挙に行かない人も増えているというのに。

(3)議会を傍聴する人が増えたときにどのように対応するのか

土日議会を開催する目的は、単純に議会を傍聴する人を増やすことが目的ではないだろう。傍聴した市民の声を議会運営に活かす必要がある。これを考えたうえで土日・夜間開催を検討すべきであろう。現在、議会はきちんと市民の声を受け止めているのか。つまり、土日議会の開催の前提として、膨張した人の声を吸い上げる仕組み(議会広聴)を議会が従来よりも拡充していく必要があるのだ。

結局、開催日時の変更も大事だが、同時に地方議会の品質を高めなければならないということだ。議会の品質とは何か。議会の品質を決めるものは、議会のルールであったり、議員個人の資質であったり、多様な要因があるが、そのなかでも最も重要な要因のひとつが議案の議決プロセスを明らかにすること(=透明性のある議会)ではないか。「八百長=シナリオどおりの進行=密室・不透明の決定プロセス」を壊すということである。そのためには透明化が必要である。透明化とは、もっとも簡単にいえば、議会の情報(議会活動・議員活動など)を市民にもっともっと公開することである。もっと簡単に、市民が議会の情報を得られるようにすることである。情報を公開することによって、さらに情報が集まり、それが継続的な改善サイクルを形成することになる。行政とともに、議会ももっと情報を公開すべきなのである。

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